服はあるのに着るものがない、と感じることはありませんか。
クローゼットが埋まっていても、毎朝の服選びに迷うことは珍しくありません。
問題は枚数の多さではなく、全体の服装設計が曖昧なことにある場合が多いです。
ミニマルワードローブは「できるだけ減らす」ことではなく「自分の生活に合う軸を定めて整えること」が本質です。
大人世代は仕事や家庭など複数の場面を持つため、単純な削減では不便が生じてしまうこともあります。
本記事では、基本の考え方から具体的な手順、少ない服で印象を変える工夫までを整理していきます。
ミニマルワードローブの基本思想
まずは考え方を整理しましょう。ミニマルワードローブは枚数の少なさを競うものではありません。
多すぎず少なすぎず、自分の暮らしに合った適正量を見つけることが目的です。
服を減らすことが目的ではない
「ミニマル」と聞くと、できるだけ少なく持つことが正解のように感じるかもしれません。
しかし、無理に減らすと日常で不便が生じてしまうことがあります。
目的は生活を快適にすることで、着用頻度の高い服を中心に据えると、毎日の服装の選択が楽になります。
反対に、ほとんど着ない服が多いと判断に迷いが増えたり、探すのに時間がかかったりと非効率的なことが増えていってしまいます。
今のワードローブを整理していくには、まずは直近一か月で着た服を書き出し、 着なかった理由を横に記していきましょう。そして 理由が明確なもの曖昧なものを含め、本当に必要かを見直すという流れです。
この手順で振り返ると、感覚だけに頼らず整理できます。
大人世代に合う枚数の考え方
大人世代は、仕事、休日、行事など複数の場面に対応します。
そのため、場面ごとの役割を整理する視点が必要です。
似た役割の服が複数ある場合は、最も着やすい一着を基準にし、重複を減らすことで全体が整います。
適正枚数を生活環境や働き方により異なるため、断言することは難しいですが、個々の枚数だけでなく組み合わせの成立数を優先するのが重要です。
残す基準を先に決める
選別を始める前に、残す基準を定めましょう。基準がないと感情に左右されやすくなります。
例として、「今の体型に合う」「三通り以上の組み合わせができる」「手入れが負担でない」などがあります。
自分がどんなことを重視したいのかを明確にすることが大切です。
基準を明確にしてから判断すると一貫性が保たれ、迷いが減ることで作業も進みやすくなります。
ワードローブ設計の具体ステップ
次は実践へと進みましょう。
順序立てていくと、全体像が把握しやすくなります。
すべて出して現状を可視化する
最初に所有している服を一度すべて出します。
収納内では気づきにくいですが、視覚化することで偏りや重複が見えてきます。
例えばトップスばかりが多い、黒系に偏っているなど自分の傾向が把握できるでしょう。
時間はかかりますが、この工程を省略すると判断が曖昧になってしまいます。
整理の土台を作る作業ですので、しっかりと行いましょう。
着回し軸を三つに絞る
次に、着回しの軸を設定します。
ここでは色、シルエット、テイストなどが候補になります。
例えば「ネイビー基調」「縦ライン中心」「きれいめ寄り」といった方向性で、軸があると新規購入時の判断もしやすいでしょう。
またベースカラーを二色決め、ボトムはその色に寄せ、 購入前に三通りの組み合わせを確認するという流れで検討すると、衝動的な追加を抑えやすくなります。
季節や生活スタイルを考慮する
季節ごとに完全に分断するのではなく、重ね着で調整できる構成が扱いやすくなります。
軽い羽織りがあると温度差に対応しやすくなります。
また、生活スタイルも重要です。例えば仕事の職種や住んでいる地域の気候だけをとっても、おのずと必要なアイテムやその量は変わってきます。自分のライフスタイルに合った、快適なワードローブを目指しましょう。
少ない服で印象を変える工夫
枚数を減らすと単調になるのではと不安に感じることはありませんか?
しかし、コーディネートの工夫次第で印象は変えられます。
ここでは少ないアイテムで上手く着まわすコツをお伝えします。
ベースカラーを決める
ワードローブの大部分をベースカラーで構成すると、組み合わせが容易になります。
ネイビーやグレーなどは扱いやすい色です。それらの色から自分に似合う色を軸にしていくとよいでしょう。
土台が安定すると全体の調和が保たれるため、小物の変化が活きてきます。
小物で変化をつける
ストールやアクセサリーは面積が小さく、印象を変えやすい要素です。
服を増やさずに雰囲気を変えられるのでおすすめです。
また、バッグや靴の色を変えるだけでも印象は変わりますので、全体の色バランスを意識しながらチャレンジしてみましょう。
なお、流行性の強い小物は手軽にトレンド感を出せますが、使用期間が短くなる可能性があります。購入前にどれだけ活用できそうかをきちんとイメージしましょう。
よくある誤解 すべてを兼用できるという考え
ミニマルワードローブであっても、すべての服が万能になるわけではありません。
仕事用と休日用を完全に統合しようとすると、不便が生じる場合があります。
場面ごとの適度な区分は維持していくことが必要です。
また、「高価な服を選べば少数で済む」という考えもありますが、価格と着回しやすさは必ずしも一致しませんので注意しましょう。
まとめ
ミニマルワードローブは枚数の少なさではなく、設計の明確さが鍵です。
生活軸を定め、重複を減らし、組み合わせを意識して作っていきましょう。
まずは衣服の現状を把握し、残す基準と着回し軸を決め、新規購入前には既存服との組み合わせを検証することが大切です。
設計を整えたうえで、丁寧にミニマルワードローブを育てていきましょう。
